Model Works 20101218
最近、再開した鉄道模型の話題。
何か、面白そうな工作素材はないかな……と考えていた折、変わった特徴的な橋梁を作ってみようと考えた。プロトタイプは、兵庫県豊岡市にある竹野川橋梁。
この橋梁は、兵庫県と山口県に計3本しか現存しない、ラチスガーダーというタイプ。因みにラチスというのは、格子のことである*1。
写真を見てもらえば分かるとおり、短冊状の板*2とリベットで構成されていることが分かると思う。
基本的な構成部品の製作には、家庭用小型CNCであるオリジナルマインド社のBlackII 1510を使用した。
製作したものは、以下のとおり。
- 裏側の補強板・アングル(一体型、t=1.2mm)
- 表側のアングル(t=0.5mm)
- 表面の枠部分(t=0.5mm)
- 上下のフレーム(t=0.5mm)
但し、ここで製作できるのは、あくまでパーツのみである。実際は、ここからが大変でして…。
ピンセットと注射器で接着剤を塗布しながらの、まさに骨の折れる作業である。
この特徴的なフレームの取り付けだけで片側50本。全体で確か合計150点ほどのパーツを組み合わせたと思う。
塗装は、手っ取り早くスプレー塗装。
なぜか「鉛丹色」に近いものが、ホビー用のラインナップからみつからなかったので、東急ハンズのPB商品のラッカースプレー(ブリックレッド)を使用した。
で、上が取り敢えずの完成写真。勿論、線路は別付けである。
だいぶデフォルメかけたけど、特徴はつかんでいるような気がする……と自画自賛。
# というか、自分の工作力ではこれが限界です。
で、これ、大丈夫なの?と思われる向きもあるかもしれない。
と言う訳で、実際に車両を乗っけてみた写真がこれ(↓)。
上に載せているのは、PECO製のフレキシブルレールとTOMIX製キハ10(M車)。
尚、製作に当たって、自身で撮影した写真の他に、社団法人土木学会付属土木図書館内の記事(歴史的鋼橋集覧)を参考にさせていただきました。